![]() 金属−絶縁体転移素子を備えた大電流制御回路及びその大電流制御回路を備えるシステム
专利摘要:
発熱問題を解決しつつ、小サイズで大電流を制御してスイッチングできる金属−絶縁体転移(MIT)素子を備えた大電流制御回路、その大電流制御回路を備えるシステムを提供する。該大電流制御回路は、電流駆動素子に連結され、所定の転移電圧で不連続のMITを受けるMIT素子と、電流駆動素子とMIT素子との間に連結されて、MIT素子のオン/オフスイッチングを制御するスイッチング制御トランジスタと、を備え、電流駆動素子に入力または出力される大電流をスイッチングする。一方、該MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによって、MIT−TR複合素子を構成できる。 公开号:JP2011514071A 申请号:JP2010548617 申请日:2009-02-27 公开日:2011-04-28 发明作者:ヒュン−タク キム、;ボン−ジュン キム、;ソン−ジン ユン、 申请人:韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute; IPC主号:H03K17-06
专利说明:
[0001] 本発明は、金属−絶縁体転移(Metal−Insulator Transition:MIT)素子に係り、特にトランジスタに大電流を流す時に大きい発熱が発生することに対して、MIT素子を利用して小さい発熱で大電流を制御できる回路に関する。] 背景技術 [0002] 従来には、大電流、例えば、電流密度J≒106A/cm2の電流を制御及びスイッチングするために、電力用の半導体トランジスタを使用した。しかし、半導体は、素材の特性上、電流密度が一般的に約J≒102〜104A/cm2であるので、半導体トランジスタでは大電流をスイッチングしがたい。それによって、半導体を利用した電力用の半導体は、面積を最大にして使用しており、100℃以上で動作して大きい発熱が伴うという問題点がある。] [0003] 図1は、従来の半導体トランジスタを利用して大電流を制御する回路図である。] 図1 [0004] 図1を参照すれば、半導体トランジスタ10は、電流駆動素子20の大電流を制御するために、電流駆動素子20に直列に連結され、かかる半導体トランジスタ10のベース端子に電流制御のためのパルスを印加して、電流駆動素子20の大電流を制御する。ここで、電流駆動素子20に入力される電流を調節するために抵抗素子R1 30が、また、半導体トランジスタ10のベース端子に印加されるパルス電圧を調節するために抵抗素子R2 40が連結される。] 図1 [0005] このように、半導体トランジスタを利用した大電流制御回路の場合、前述したように、半導体トランジスタで大きい発熱が発生するという問題があり、その問題を解決するために、一般的に放熱のための放熱板が形成される。] [0006] したがって、電力用の半導体トランジスタは、かかる本質的な問題によってパッケージコストが高く、また、放熱板などにより、そのサイズも非常に大きいという問題がある。結果的に、かかる電力用の半導体トランジスタを利用する電気電子システムは、比較的大きいサイズを有し、コストも高く取扱われている。もし、半導体を利用せずに大電流を制御及びスイッチングする素子または方法が開発されるならば、材料の特性により許容電流レベルが制限されないので、非常に有用に利用されるであろう。] 発明が解決しようとする課題 [0007] 本発明が解決しようとする課題は、従来の技術で説明した半導体トランジスタを利用した大電流制御及びスイッチの代わりに、発熱問題を解決し、かつ小サイズで大電流を制御してスイッチングできるMIT素子を備えた大電流制御回路、その大電流制御回路を備えるシステムを提供するところにある。] 課題を解決するための手段 [0008] 前記課題を解決するために、本発明は、電流駆動素子に連結され、所定の転移電圧で不連続の金属−絶縁体転移(Metal−Insulator Transition:MIT)を受けるMIT素子と、前記電流駆動素子と前記MIT素子との間に連結されて、前記MIT素子のオン/オフスイッチングを制御するスイッチング制御トランジスタと、を備え、前記電流駆動素子に入力または出力される大電流をスイッチングするMIT素子を備えた大電流制御回路を提供する。] [0009] 本発明において、前記MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによってMIT−TR複合素子を構成し、前記発熱防止トランジスタは、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS(Metal−Oxide Semiconductor)、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタでありうる。] [0010] 前記発熱防止トランジスタがバイポーラトランジスタである場合、前記MIT素子の第1電極は、前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記バイポーラトランジスタのベース電極に、また、前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記バイポーラトランジスタのベース電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結される。] [0011] 前記発熱防止トランジスタがMOSトランジスタである場合、前記MIT素子の第1電極は、前記MOSトランジスタのドレイン電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記MOSトランジスタのゲート電極に、また、前記MOSトランジスタのソース電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記MOSトランジスタのドレイン電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記MOSトランジスタのゲート電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結される。] [0012] 本発明において、前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタでありうる。例えば、前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタである場合、前記NPN型バイポーラトランジスタは、コレクタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のコレクタ構造で連結されるか、またはエミッタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のエミッタ構造で連結される。] [0013] 本発明において、前記ベース電極とパルス印加電源との間には、所定の抵抗値を有する抵抗素子が連結される。] [0014] 本発明において、前記MIT素子は、温度、圧力、電圧及び電磁波を含む物理的特性変化により、前記MITを発生させるMIT薄膜を備える。例えば、前記MIT薄膜は、二酸化バナジウム(VO2)で形成される。一方、本発明の大電流制御回路は、前記MIT−TR複合素子及び前記スイッチング制御トランジスタが一つのチップとして集積されることによって、小サイズでパッケージ化される。] [0015] 本発明は、また、前記課題を解決するために、MIT素子、前記MIT素子に連結された発熱防止トランジスタ、及び前記MIT素子と前記発熱防止トランジスタとの間に連結されたスイッチング制御トランジスタを備えた大電流制御回路を一つの単位回路として、前記単位回路が複数集合的にあるいはアレイ構造で配列されて形成された大電流制御回路システムを提供する。] [0016] さらに、本発明は、前記課題を解決するために、前記大電流制御回路を備える電気電子システムを提供する。] [0017] 本発明において、前記MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによってMIT−TR複合素子を構成し、前記電気電子システムは、電流駆動システムと、前記電流駆動システムに電源を供給する2次電池と、前記電流駆動システムと前記2次電池との間に直列に連結され、転移電圧でMITが発生する第1MIT素子と、前記2次電池に並列に連結されるMIT−TR複合素子と、を備える。] [0018] 本発明において、前記2次電池は、リチウムイオン電池であり、前記第2MIT素子は、臨界温度以上でMITを発生させ、前記MIT−TR複合素子は、前記リチウムイオン電池が前記臨界温度以上に上昇する時、電荷を放電して、前記リチウムイオン電池の爆発を防止できる。] [0019] 一方、前記電気電子システムは、電流駆動システムと、前記電流駆動システムに電源を供給する2次電池と、前記電流駆動システムと前記2次電池との間に直列に連結されて、前記電気電子システムへの過電流を遮断するPTC(Positive Temperature Coefficient)素子と、前記2次電池に並列に連結され、MIT素子及び発熱防止トランジスタを備えたMIT−TR複合素子と、を備える。] [0020] 本発明において、前記MIT素子は、臨界温度以上でMITを発生させ、前記PTC素子は、前記臨界温度で電流を遮断し、前記2次電池が前記臨界温度以上に上昇する時、前記PTC素子が前記電流駆動システムへの電流供給を遮断し、前記MIT−TR複合素子が前記2次電池の電荷を放電することによって、前記2次電池の爆発を防止できる。] [0021] 本発明において、前記電気電子システムは、携帯電話、ノート型コンピュータ、スイッチングパワーサプライ及びモーター制御コントローラなどを含む電流制御が要求されるあらゆるシステムでありうる。] 発明の効果 [0022] 本発明のMIT素子を備えた大電流制御回路、その大電流制御回路を備えるシステムは、発熱を効果的に防止しつつ大電流を制御できる。また、放熱板が不要であるので、小サイズで大電流制御回路を具現できる。] [0023] これによって、本発明のMIT素子を備えた大電流制御回路は、電力用の半導体トランジスタを利用した大電流制御回路を代替して、大電流制御を効率的に行える。したがって、現在、大電流制御が要求される色々な電気電子システム、例えば、携帯電話、ノート型コンピュータ、スイッチングパワーサプライなどに有用に活用される。] 図面の簡単な説明 [0024] 従来の半導体トランジスタを利用して大電流を制御する回路図である。 水平型MIT素子を概略的に示す断面図である。 水平型MIT素子を概略的に示す平面図である。 二酸化バナジウム(VO2)で製造された素子に電圧を印加して、不連続のMITを測定したグラフである。 VO2で製造されたMIT素子の温度による抵抗変化を示すグラフである。 MIT素子とトランジスタとから構成されたMIT−TR複合素子の回路図である。 MIT素子とトランジスタとから構成されたMIT−TR複合素子の回路図である。 本発明の一実施形態によるMIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタを備える大電流制御回路についての回路図である。 本発明の他の実施形態によるMIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタを備える大電流制御回路についての回路図である。 図5の回路図において、MIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタをワンチップ形態に集積した大電流制御用の集積素子の断面図である。 図5の回路図において、スイッチング制御トランジスタのベース電極に1KHz周波数のパルスを入力して測定した実験データについてのグラフである。 図5の回路図において、スイッチング制御トランジスタのベース電極に300KHz周波数のパルスを入力して測定した実験データについてのグラフである。 本発明のさらに他の実施形態によるMIT−TR複合素子を利用して、リチウムイオン電池の爆発を防止するための回路図である。 図9において、導線として使われた電流遮断用のMIT素子M2をPTC素子に代替した回路図である。] 図5 図9 実施例 [0025] 以下では、添付された図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。以下の説明で、ある構成要素が他の構成要素の上部に存在すると記述される時、これは、他の構成要素の真上に存在してもよく、その間に第3の構成要素が介在されてもよい。また、図面で、各構成要素の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張され、説明と関係ない部分は省略した。図面上で、同一符号は同じ要素を指す。一方、使われる用語は、単に本発明を説明するための目的で使われたものであり、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使われたものではない。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知機能または構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、それについての詳細な説明は省略する。] [0026] 図2A及び図2Bは、水平型MIT(Metal−Insulator Transition)素子を概略的に示す断面図及び平面図である。] 図2A 図2B [0027] 図2Aを参照すれば、水平型構造を有するMIT素子100は、基板110、基板110上に形成されたMIT薄膜120、及び基板110の上部にMIT薄膜120の側面及び上面に互いに対向しつつ形成された第1電極薄膜130a及び第2電極薄膜130bを備える。すなわち、第1電極薄膜130a及び第2電極薄膜130bは、MIT薄膜120を挟んで互いに分離されている。] 図2A [0028] 一方、基板110の上部に、MIT薄膜120と基板110との間に格子不整合を緩和させるためにバッファ層がさらに形成される。本発明に適用されるMIT素子、すなわち、MIT薄膜120は、温度、圧力、電圧及び電磁波を含む物理的特性変化により、金属−絶縁体転移(Metal−Insulator Transition:MIT)を発生させる特性を有する。例えば、MIT薄膜に印加される所定の転移電圧以上や、一定の電圧が印加された状態で所定の臨界温度以上で電気的特性が急激に変わる。すなわち、MIT薄膜は、転移電圧または臨界温度未満で絶縁体の状態を表していて、転移電圧または臨界温度以上で金属状態に転移しつつ急激な不連続のMITが発生する。] [0029] MIT薄膜120、電極薄膜130及び基板110の材質や形成方法などについての内容は、MIT素子に関連した国内公開特許に既に開示されているので、ここでは省略する。一方、MIT薄膜は、薄膜の形態、例えば、セラミック薄膜や単結晶薄膜で非常に小サイズで製作されるので、全体のMIT素子は、マイクロメータ(μm)単位の非常に小サイズで製作され、経済的な側面でも非常に低い価格で製作されるという長所を有する。] [0030] 本実施形態では、MIT素子の水平型素子を例示したが、基板上に第1電極薄膜、MIT薄膜及び第2電極薄膜を順次に形成することによって、MIT素子を垂直型構造で形成できることはいうまでもない。] [0031] 図2Bは、図2Aで説明した水平型MIT素子の平面図であって、MIT素子100の各構成要素である基板110、MIT薄膜120及び第1及び第2電極薄膜130a,130bが示されている。前述したように、MIT素子100は、転移電圧以上や臨界温度以上で不連続のMITを発生させるが、かかる転移電圧や臨界温度は、MIT素子を構成する各構成要素の材質によって変化することもあるが、素子自体の構造によって変わることもある。例えば、二つの電極薄膜130a,130b間の距離Dの変化や、MIT薄膜120の幅Wの変化を付与することによって、MIT素子の転移電圧や臨界温度を変化させる。] 図2A 図2B [0032] 図3Aは、二酸化バナジウム(VO2)で製造された素子に電圧を印加して、不連続のMITを測定したグラフであって、X軸がMIT素子に印加される電圧を表し、Y軸がMIT素子に流れる電流密度(左側)及び電流(右側)を表す。] 図3A [0033] 図3Aを参照すれば、MIT素子が10V未満までは絶縁体の特性を表していて、約10Vで急激な不連続のジャンプを行いつつ、金属としての特性を表すことが分かる。したがって、測定されたMIT素子の転移電圧は、約10Vと見られる。ここで、一点鎖線は、MIT素子がMIT以後に金属状態としてオームの法則によるが、かかるオームの法則による電流−電圧曲線をMIT発生以前に延ばして描いた線である。] 図3A [0034] 図3Bは、VO2で製造されたMIT素子の温度による抵抗変化を示すグラフであって、X軸は温度であって、単位は絶対温度(K)であり、Y軸は抵抗であって、単位はオーム(Ω)である。一方、MIT素子には、一定した所定の電圧が印加されている。] 図3B [0035] 図3Bを参照すれば、MIT素子は、340K未満では105Ω以上の抵抗値を有して絶縁体として特性を表していて、340K以上で急激な不連続の転移を行って約数十Ωの抵抗値を有する金属としての特性を表す。したがって、本グラフを参照して見る時、実験に使われたMIT素子は、340Kで不連続のMITが発生するので、臨界温度が約340Kと見られる。] 図3B [0036] 図示していないが、一般的に、MIT素子は、電圧や温度以外にも圧力、電場、電磁波など色々な物理的特性によってMITが発生しうる。しかし、本発明の要旨を不明瞭にするので、他の物理的特性によるMITの発生についての詳細な説明は省略する。] [0037] 図4A及び図4Bは、MIT素子とトランジスタTRとから構成されたMIT−TR複合素子の回路図である。] 図4A 図4B [0038] 図4Aを参照すれば、MIT−TR複合素子1000は、転移電圧でMITを発生させるMIT素子100、及びMIT素子に連結された発熱防止トランジスタ200を備える。ここで、MIT素子100は、発熱防止トランジスタ200のコレクタ電極とベース電極との間に連結される。一方、発熱防止トランジスタ200のエミッタ電極は、グラウンドに連結される。] 図4A [0039] かかる構成を有するMIT−TR複合素子1000は、電流駆動素子(図示せず)に連結されて、MIT素子が電流駆動素子の電流を制御する。また、発熱防止トランジスタ200がMIT素子100の自体発熱を防止する。一方、MIT−TR複合素子が電流制御のために使われる場合に、発熱防止トランジスタ200のベース電極とMIT素子100とが連結された部分にMIT抵抗素子が連結されて使われる。] [0040] MIT−TR複合素子1000の機能をさらに詳細に説明すれば、MIT素子100に転移電圧以上が印加されれば、MIT素子100でMITが発生して、大電流がMIT素子100を通じて流れる。一方、かかる大電流が流れる間に、MIT素子100に転移電圧以下が印加される場合にも、MIT素子100は、絶縁体の状態に戻らず、大電流が流れ続けてMIT素子100のスイッチングが誤作動される場合が発生するが、これは、MIT素子の自体発熱現象のためである。すなわち、MIT素子100は、大電流が流れれば、自体熱が発生してヒステリシス現象が発生する。このヒステリシス現象があれば、MIT素子100のスイッチングとならないので、ヒステリシス現象を除去することが必要である。] [0041] かかるMIT素子100の自体発熱現象、すなわち、ヒステリシス現象を防止するために、MIT素子100に発熱防止トランジスタ200が連結される。すなわち、発熱防止トランジスタ200の場合、MIT素子100でMITが発生する前には、エミッタ電極とベース電極との間に電圧差が小さくてターンオフ状態にある。すなわち、MIT素子100にほとんどの電圧がかかり、MIT抵抗素子には微々たる電圧が掛かって、エミッタ電極とベース電極との電圧差は、しきい電圧値を超えない。しかし、MIT素子100でMITが発生した場合、MIT素子100は、金属状態となって大電流が流れ、MIT素子100に低い電圧がかかり、逆にMIT抵抗素子には高い電圧がかかる。すなわち、ベース電極に高い電圧が印加される。したがって、発熱防止トランジスタ200がターンオンされ、発熱防止トランジスタ200に電流が流れる。これによって、MIT素子100に流れる電流は減少する。また、かかる電流減少と共に、MIT素子100は絶縁体の状態に復帰し、それによって、発熱防止トランジスタ200もターンオフ状態に復帰する。] [0042] 結局、MIT−TR複合素子1000は、転移電圧でMITを発生させるMIT素子100、及びMIT素子100の自体発熱を防止する発熱防止トランジスタ200を備えることによって、MIT素子100の自体発熱を防止しつつ、MIT素子100のスイッチング作用を通じて電流駆動素子を効率的に制御できる。] [0043] 以上、MIT素子100の転移電圧の概念で説明したが、MIT−TR複合素子1000は、臨界温度の概念側面でも同じ機能を行え、かかる場合には、電流駆動素子の保護回路として使われる。かかる概念は、図9A及び図9Bでさらに詳細に説明する。] 図9A 図9B [0044] ここで、発熱防止トランジスタ200としてNPN型バイポーラトランジスタを例として挙げたが、PNP型バイポーラトランジスタがMIT−TR複合素子1000として利用されることはいうまでもない。] [0045] 図4Bを参照すれば、本図面のMIT−TR複合素子1000aは、図4AのMIT−TR複合素子1000と類似しているが、発熱防止トランジスタ300としてバイポーラトランジスタの代わりに、MOS(Metal−Oxide Semiconductor)トランジスタが使われるという点で差がある。一方、MOSトランジスタとしてP−MOS、N−MOS、またはC−MOSトランジスタがいずれも利用されることはいうまでもない。] 図4A 図4B [0046] 回路の連結関係は、図4Aのバイポーラトランジスタのベース電極をゲート電極に、コレクタ電極をドレイン電極に、また、エミッタ電極をソース電極に代替すれば、各素子との連結関係も図4Aと同様である。すなわち、MOSトランジスタのドレイン電極とゲート電極との間にMIT素子100が連結され、MOSトランジスタのソース電極にグラウンドが連結される。一方、かかるMIT−TR複合素子1000aが電流駆動素子と連結される時、ドレイン電極とMIT素子100の一つの電極とは電流駆動素子に連結され、ゲート電極とMIT素子100の他の電極とはMIT抵抗素子に連結される。] 図4A [0047] かかる連結関係をもって、MIT−TR複合素子1000aの機能も、図4AのMIT−TR複合素子1000と同様である。] 図4A [0048] 図5は、本発明の一実施形態によるMIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタを備える大電流制御回路についての回路図である。] 図5 [0049] 図5を参照すれば、本実施形態による大電流制御回路は、前述したMIT−TR複合素子1000、及びMIT−TR複合素子のオン/オフスイッチングを制御するスイッチング制御トランジスタ400を備える。大電流制御回路のMIT−TR複合素子には、図4BのMIT−TR複合素子1000bが利用されることはいうまでもない。] 図4B 図5 [0050] MIT−TR複合素子1000の一つの端子は、電流駆動素子500及びスイッチング制御トランジスタ400に連結され、MIT−TR複合素子1000の他の端子は、MIT抵抗素子R2 300を通じてグラウンドに連結される。ここで、電流駆動素子500は、リレー、発光ダイオード、ブザーなどとなりうる。一方、電源電圧Vccを印加する電源と電流駆動素子500との間には、電流調節のための抵抗素子R1 510が直列に連結される。] [0051] 本実施形態のスイッチング制御トランジスタ400は、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタが利用される。] [0052] 本実施形態では、スイッチング制御トランジスタ400としてNPN型バイポーラトランジスタが利用されるが、NPN型バイポーラトランジスタ400は、MIT−TR複合素子1000及び電流駆動素子500にコレクタ電極が連結される共通のコレクタ構造で連結される。すなわち、かかる共通のコレクタ構造のNPN型バイポーラトランジスタ400は、エミッタ電極にグラウンドが連結され、ベース電極にスイッチング制御のためのパルス印加電源が連結される。一方、ベース電極とパルス印加電源との間には、トランジスタ抵抗素子R3 440が連結される。] [0053] 前記のような回路の連結関係をもって、本実施形態の大電流制御回路は、次のように動作する。] [0054] 本実施形態の大電流制御回路は、MIT−TR複合素子1000内のMIT素子100に印加される電圧が転移電圧、すなわち、MITが発生する電圧より高くなれば、MIT素子100でMITが発生して大電流ICC(>IMIT)が流れるが、スイッチング制御トランジスタ400のコレクタ電流ICを流すか、または遮断することによって、電流駆動素子500の大電流を制御する。ここで、IMITは、MIT素子でMITが発生するのに必要な臨界電流である。したがって、IC=0、すなわち、スイッチング制御トランジスタ400がオフ状態となってコレクタ電流が0である場合、ICC>IMITとなってMIT素子でMITが発生して大電流が流れ、IC=一定の値、すなわち、スイッチング制御トランジスタ400がオン状態となってコレクタ電流が流れる場合には、ICC−IC<IMITとなってMIT素子100でMITが発生せず、MIT素子への大電流のフローが遮断される。それによって、電流駆動素子500の大電流のフローが遮断される。] [0055] 結局、MIT素子100のオン/オフ制御、すなわち、MIT発生及びMIT消去は、スイッチング制御トランジスタ400のオン/オフ制御を通じて行われるが、かかるスイッチング制御トランジスタ400のオン/オフ制御は、ベース端子に入力されるパルス電圧を通じて行われる。すなわち、高い電圧部分が印加されれば、スイッチング制御トランジスタ400はターンオンされ、低い電圧部分が印加されれば、スイッチング制御トランジスタ400はターンオフされる。] [0056] 一方、本実施形態に使われるMIT−TR複合素子1000は、MIT素子100の自体発熱を防止するために、発熱防止トランジスタ200を備える。したがって、MIT素子100は、発熱なしにスイッチング作用を円滑に行える。例えば、従来の半導体トランジスタの場合、発熱問題により、約20ないし150kHzでスイッチング素子として使われたが、本実施形態のMIT−TR複合素子1000に備えられたMIT素子は、1MHz以上でもスイッチングが可能であるので、商用スイッチとして有用に使用できる。一方、MIT素子の発熱がはなはだしくない場合には、MIT−TR複合素子1000の代わりに、発熱防止トランジスタ200なしにMIT素子100単独でも使われる。] [0057] 図6は、本発明の他の実施形態によるMIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタを備える大電流制御回路についての回路図である。] 図6 [0058] 図6を参照すれば、本実施形態の大電流制御回路は、図6の大電流制御回路と類似しているが、スイッチング制御トランジスタ400aに共通のエミッタ構造で連結されたNPN型バイポーラトランジスタを利用するという相異点を有する。それによって、かかる共通のエミッタ構造のNPN型バイポーラトランジスタ400aは、エミッタ電極に電流駆動素子500及びMIT−TR複合素子1000が連結され、コレクタ電極に所定の電圧Vccを印加する電源が連結され、ベース電極にスイッチング制御のためのパルス印加電源が連結される。一方、ベース電極とパルス印加電源との間には、トランジスタ抵抗素子R3 440が連結される。] 図6 [0059] 前記のような回路の連結関係をもって、本実施形態の大電流制御回路は、次のように動作する。] [0060] 本実施形態の大電流制御回路は、MIT−TR複合素子1000内のMIT素子100にMITが発生しないほど小さい電流Icc、すなわち、臨界電流より小さい電流(Icc<IMIT)を流した状態で、スイッチング制御トランジスタ400aのエミッタ電極に所定の電流IEを流すことによって、MIT素子100でMITを発生させる。換言すれば、エミッタ電流IE=0、すなわち、スイッチング制御トランジスタ400aがオフ状態となって、エミッタ電流が0である場合には、IMIT>Iccとなって、MIT素子100でMITが発生せず、MIT素子への大電流のフローが遮断される。一方、IE=一定の値、すなわち、スイッチング制御トランジスタ400aがオン状態となって、エミッタ電流が流れる場合には、IMIT≦Icc+IEとなって、MIT素子でMITが発生して大電流が流れる。] [0061] 結局、図5における大電流制御回路とは逆に作用する。すなわち、スイッチング制御トランジスタ400aがターンオンされる時、MIT素子に大電流が流れ、ターンオフされる時、MIT素子への大電流が遮断される。それによって、電流駆動素子500の大電流のフローが制御される。] 図5 [0062] 図7は、図5の大電流制御回路において、MIT−TR複合素子及びスイッチング制御トランジスタをワンチップ形態に集積した大電流制御用の集積素子についての断面図である。] 図5 図7 [0063] 図7を参照すれば、図5の大電流制御回路は、MIT−TR複合素子1000及びスイッチング制御トランジスタ400が一つの基板110上に集積して、ワンチップ形態に製作できる。以下、MIT−TR複合素子1000及びスイッチング制御トランジスタ400がワンチップ形態に集積された素子を‘大電流制御回路用の集積素子’という。] 図5 図7 [0064] 大電流制御回路用の集積素子は、基板110上に共に形成されたMIT素子100、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400を備える。MIT素子100は、絶縁膜140上にMIT薄膜120、及びMIT薄膜120にコンタクトする二つのMIT電極130a,130bを備える。] [0065] 発熱防止トランジスタ200は、基板110の上部領域に形成された活性領域、例えば、ベース領域210、エミッタ領域220及びコレクタ領域230、各領域にコンタクトするベース電極215、エミッタ電極225及びコレクタ電極235を備える。基板110上には、絶縁膜140が形成されているが、各電極215,225,235は、該活性領域に絶縁膜140を貫通してコンタクトする。] [0066] 一方、スイッチング制御トランジスタ400は、発熱防止トランジスタ200と同様に、活性領域410,420,430、該活性領域にコンタクトするベース電極415、エミッタ電極425及びコレクタ電極435を備える。] [0067] 一方、このように、大電流制御回路用の集積素子は、各電極間が互いに連結されている。すなわち、MIT素子100の第1MIT電極130bは、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400のコレクタ電極235,435に連結され、MIT素子100の第2MIT電極130aは、発熱防止トランジスタ200のベース電極215に連結される。また、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400のエミッタ電極225,425は、グラウンドに連結される。一方、かかる大電流制御回路用の集積素子が大電流制御のために使われる時、MIT素子100の第1MIT電極130bに電流駆動素子が連結され、スイッチング制御トランジスタ400のベース電極にパルス印加電源が連結される。] [0068] 本図面上、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400が左右方向に配置される構造で形成されたが、活性領域の形成及び電極連結関係を考慮する時、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400は、各活性領域が互いに平行に前後方向(紙面に入る方向)に形成されることが望ましい。しかし、基板上のMIT素子100、発熱防止トランジスタ200及びスイッチング制御トランジスタ400の位置は、これに限定されないことはいうまでもない。一方、MIT−TR複合素子1000に連結されるMIT抵抗素子300や、スイッチング制御トランジスタ400のトランジスタ抵抗素子440も、一つの基板上に共に形成されることはいうまでもない。] [0069] 本実施形態の大電流制御回路は、図7に示したように、各素子が集積された小型のワンチップ形態に製作されてパッケージ化されることで、大電流を制御しようとする電流駆動素子に簡便に連結されて利用できる。かかる大電流制御回路は、発熱を効果的に防止しつつ大電流を制御でき、また、放熱板が不要であるので、小サイズで大電流制御回路をワンチップ形態に容易に具現できる。] 図7 [0070] 図8A及び図8Bは、図5の回路図において、スイッチング制御トランジスタのベース電極に1kHz及び300kHz周波数のパルスを入力して測定した実験データのグラフである。ここで、実験に利用されたMIT素子は、VO2薄膜の厚さが100nm、電極の幅が3μm、電極の長さが5μmであるサイズを有するが、かかるMIT素子のレイアウトは、グラフの左側の上部側に挿入されている。一方、図8Aは、スイッチング制御トランジスタの入力周波数が1kHzである場合であり、図8Bは、入力周波数が300kHzである場合である。] 図5 図8A 図8B [0071] 図8A及び図8Bを参照すれば、MIT素子でMITが発生した金属状態で、電流は7.4mAであり、電流密度はJ≒2.47×106A/cm2である。一方、図5の回路図において、入力抵抗素子R1=300Ω、MIT抵抗素子R2=1kΩ、トランジスタ抵抗素子R3=10kΩが使用され、スイッチング制御トランジスタのベース入力は、グラフで太い実線であり、出力は、細い実線である。] 図5 図8A 図8B [0072] VO2基盤のMIT素子の場合、温度が70℃を超えれば、スイッチングが誤作動または不可能になるが、図示したように、成功的なスイッチング動作が行われていることが分かる。これは、MIT素子の温度が70℃以下を維持しているということを意味する。すなわち、発熱防止トランジスタにより、MIT素子の自体発熱が防止されて、MIT素子が70℃以下を維持しつつ、円滑にスイッチング動作を行っていることを確認できる。] [0073] 結局、本発明の大電流制御回路は、半導体トランジスタより構造がはるかに簡単なMIT素子を利用して、より小さい発熱を有しつつ、大きい電流(電流密度J≒2.47×106A/cm2)を円滑にスイッチングできる。一方、一般的なスイッチング素子は、20ないし150kHzで使われるのに対して、本発明のMIT素子を利用した大電流制御回路は、1MHz以上でも大電流スイッチングが可能である。したがって、本発明のMITスイッチは、1MHz以上の高周波スイッチングが可能であるので、商用スイッチとして有用に利用される。] [0074] かかる本発明の大電流制御回路は、携帯電話、ノート型コンピュータ、スイッチングパワーサプライ及びモーター制御コントローラを備える電流制御が要求されるあらゆる電気電子システムに有用に利用される。] [0075] 図9は、本発明のさらに他の実施形態によるMIT−TR複合素子を利用して、リチウムイオン電池の爆発を防止するための回路図である。] 図9 [0076] 図9を参照すれば、本実施形態の回路図は、MIT−TR複合素子1000、リチウムイオン電池600、電流駆動システム500a及び電流遮断用のMIT素子M2 700を備える。このように構成された回路は、図5と比較すれば、電源をリチウムイオン電池600に、電流駆動素子を電流駆動システム500aに代替し、リチウムイオン電池600と電流駆動システム500aとの間に電流遮断用のMIT素子M2 700が直列に連結されているという点で差がある。ここで、抵抗素子R 300aは、図5のMIT抵抗素子に該当する。一方、本実施形態において、リチウムイオン電池600を例として挙げているが、他の2次電池も利用されることはいうまでもない。] 図5 図9 [0077] ここで、電流遮断用のMIT素子M2 700は、4V以下の電圧で転移電圧を有する素子である。したがって、かかる電流遮断用のMIT素子700は、4V以上の電圧が印加されれば、MITを通じて金属状態に維持されて大電流が流れる導線のような作用を行う。] [0078] 一方、MIT−TR複合素子1000内に含まれたMIT素子M1 100は、所定の臨界温度でMITを発生させる。したがって、MIT−TR複合素子1000は、転移温度の代わりに、臨界温度によってMIT素子M1 100がMITを発生させるという点を除いては、図4Aで説明したような機能を行う。例えば、MIT−TR複合素子1000は、周辺温度、すなわち、リチウムイオン電池または導線などが臨界温度以上に上昇する時、MIT素子M1 100がMITを発生させて電流をバイパスさせることによって、イオン電池などを保護する。一方、MIT−TR複合素子1000内の発熱制御トランジスタ200は、依然としてMIT素子M1 100の自体発熱を防止する。] 図4A [0079] かかる構成をもって、本実施形態の回路は、次のように機能を行う。リチウムイオン電池600の完全充電時、リチウムイオン電池600は、4Vの電圧を有し、かかる完全充電されたリチウムイオン電池600とシステムとの間に直列に連結された電流遮断用のMIT素子M2 700は、MITを通じて金属状態として導線のように使われる。一方、ある外部変化により周辺温度や導線の温度がMIT素子M1 100の臨界温度、例えば、70℃を超えれば、複合素子内にあるMIT素子M1 100が動作して、電池にある電荷を突然に放電させて電池の爆発をあらかじめ予防する。これと共に、電池の電圧が低下して、電流遮断用のMIT素子M2 700も絶縁体に復帰して、電流駆動素子500aへの電流供給を遮断する。] [0080] 図10は、図9で導線として使われた電流遮断用のMIT素子M2をPTC(Positive Temperature Coefficient)素子に代替した回路図である。] 図10 図9 [0081] 図10を参照すれば、本実施形態の回路図は、図9Aでの電流遮断用のMIT素子M2 700の代わりに、PTC素子800を使用するが、機能は図9でも類似している。すなわち、ある外部変化により周辺温度や導線の温度がMIT素子M1 100の臨界温度、例えば、70℃を超えれば、複合素子内にあるMIT素子M1 100が動作して、電池にある電荷を突然に放電させて電池の爆発をあらかじめ予防する。一方、PCT素子800は、周辺温度の上昇時に抵抗が増加して、電流駆動素子500aへの電流供給を遮断する。] 図10 図9 図9A [0082] 以上、本発明を図面に示した実施形態を参考にして説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想により決まらねばならない。] [0083] 本発明は、金属−絶縁体転移(Metal−Insulator Transition:MIT)素子に係り、特にトランジスタに大電流を流す時に大きい発熱が発生することに対して、MIT素子を利用して小さい発熱で大電流を制御できる回路に関する。本発明のMIT素子を備えた大電流制御回路、その大電流制御回路を備えるシステムは、発熱を効果的に防止しつつ大電流を制御できる。また、放熱板が不要であるので、小サイズで大電流制御回路を具現できる。]
权利要求:
請求項1 電流駆動素子に連結され、所定の転移電圧で不連続の金属−絶縁体転移(Metal−Insulator Transition:MIT)を受けるMIT素子と、前記電流駆動素子と前記MIT素子との間に連結されて、前記MIT素子のオン/オフスイッチングを制御するスイッチング制御トランジスタと、を備え、前記電流駆動素子に入力または出力される大電流をスイッチングするMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項2 前記MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによってMIT−TR複合素子を構成し、前記発熱防止トランジスタは、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS(Metal−Oxide Semiconductor)、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項3 前記発熱防止トランジスタは、バイポーラトランジスタであり、前記MIT素子の第1電極は、前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記バイポーラトランジスタのベース電極に、また、前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記バイポーラトランジスタのベース電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結されることを特徴とする請求項2に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項4 前記発熱防止トランジスタは、MOSトランジスタであり、前記MIT素子の第1電極は、前記MOSトランジスタのドレイン電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記MOSトランジスタのゲート電極に、また、前記MOSトランジスタのソース電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記MOSトランジスタのドレイン電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記MOSトランジスタのゲート電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結されることを特徴とする請求項2に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項5 前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタであることを特徴とする請求項2に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項6 前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタであり、前記NPN型バイポーラトランジスタは、コレクタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のコレクタ構造で連結されるか、またはエミッタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のエミッタ構造で連結されることを特徴とする請求項5に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項7 前記NPN型バイポーラトランジスタが共通のコレクタ構造で連結された場合、前記NPN型バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、グラウンドに連結され、前記ベース電極には、前記スイッチング制御のためのパルス印加電源が連結されることを特徴とする請求項6に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項8 前記NPN型バイポーラトランジスタが共通のエミッタ構造で連結された場合、前記NPN型バイポーラトランジスタのコレクタ電極は、所定の電圧の電圧源に連結され、前記ベース電極には、前記スイッチング制御のためのパルス印加電源が連結されることを特徴とする請求項6に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項9 前記ベース電極とパルス印加電源との間には、所定の抵抗値を有する抵抗素子が連結されたことを特徴とする請求項7に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項10 前記発熱防止トランジスタは、バイポーラトランジスタであり、前記MIT素子の第1電極は、前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記バイポーラトランジスタのベース電極に、また、前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記バイポーラトランジスタのベース電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結され、前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタであり、前記NPN型バイポーラトランジスタは、コレクタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のコレクタ構造で連結されるか、またはエミッタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のエミッタ構造で連結されることを特徴とする請求項2に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項11 前記発熱防止トランジスタは、MOSトランジスタであり、前記MIT素子の第1電極は、前記MOSトランジスタのドレイン電極に、前記MIT素子の第2電極は、前記MOSトランジスタのゲート電極に、また、前記MOSトランジスタのソース電極は、グラウンドに連結され、前記MIT素子の第1電極及び前記MOSトランジスタのドレイン電極は、前記電流駆動素子及び前記スイッチング制御トランジスタに連結され、前記MIT素子の第2電極及び前記MOSトランジスタのゲート電極は、前記MIT素子の保護のためのMIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結され、前記スイッチング制御トランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタであり、前記NPN型バイポーラトランジスタは、コレクタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のコレクタ構造で連結されるか、またはエミッタ電極が前記電流駆動素子と前記MIT−TR複合素子との間に連結される共通のエミッタ構造で連結されることを特徴とする請求項2に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項12 前記MIT素子は、温度、圧力、電圧及び電磁波を含む物理的特性変化により、前記MITを発生させるMIT薄膜を備えることを特徴とする請求項1に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項13 前記MIT薄膜は、二酸化バナジウム(VO2)で形成されることを特徴とする請求項12に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項14 前記MIT−TR複合素子及び前記スイッチング制御トランジスタが一つのチップとして集積されてパッケージ化されたことを特徴とする請求項1に記載のMIT素子を備えた大電流制御回路。 請求項15 MIT素子、前記MIT素子に連結された発熱防止トランジスタ、及び前記MIT素子と前記発熱防止トランジスタとの間に連結されたスイッチング制御トランジスタを備えた大電流制御回路を一つの単位回路として、前記単位回路が複数集合的にあるいはアレイ構造で配列されて形成された大電流制御回路システム。 請求項16 請求項1に記載の大電流制御回路を備える電気電子システム。 請求項17 前記MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによってMIT−TR複合素子を構成し、前記電気電子システムは、電流駆動システムと、前記電流駆動システムに電源を供給する2次電池と、前記電流駆動システムと前記2次電池との間に直列に連結され、転移電圧でMITが発生する第1MIT素子と、前記2次電池に並列に連結される前記MIT−TR複合素子と、を備えることを特徴とする請求項16に記載の電気電子システム。 請求項18 前記2次電池は、リチウムイオン電池であり、前記MIT素子は、臨界温度以上でMITを発生させ、前記MIT−TR複合素子は、前記リチウムイオン電池が前記臨界温度以上に上昇する時、電荷を放電して、前記リチウムイオン電池の爆発を防止することを特徴とする請求項17に記載の電気電子システム。 請求項19 前記MIT−TR複合素子は、前記MIT素子を保護するMIT抵抗素子を備え、前記発熱防止トランジスタは、NPN型及びPNP型のうちいずれか一つであるバイポーラトランジスタであるか、またはP−MOS、N−MOS及びC−MOSのうちいずれか一つであるMOSトランジスタであることを特徴とする請求項18に記載の電気電子システム。 請求項20 前記発熱防止トランジスタは、バイポーラトランジスタであり、前記第2MIT素子の第1電極は、前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極に、前記第2MIT素子の第2電極は、前記バイポーラトランジスタのベース電極に、また、前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、グラウンドに連結され、前記第2MIT素子の第1電極及び前記バイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記2次電池及び前記第1MIT素子に連結され、前記第2MIT素子の第2電極及び前記バイポーラトランジスタのベース電極は、前記MIT抵抗素子を通じてグラウンドに連結されることを特徴とする請求項19に記載の電気電子システム。 請求項21 前記MIT素子は、発熱防止のための発熱防止トランジスタが連結されることによってMIT−TR複合素子を構成し、前記電気電子システムは、電流駆動システムと、前記電流駆動システムに電源を供給する2次電池と、前記電流駆動システムと前記2次電池との間に直列に連結されて、前記電気電子システムへの過電流を遮断するPTC(Positive Temperature Coefficient)素子と、前記2次電池に並列に連結されるMIT−TR複合素子と、を備えることを特徴とする請求項16に記載の電気電子システム。 請求項22 前記MIT素子は、臨界温度以上でMITを発生させ、前記PTC素子は、前記臨界温度で電流を遮断し、前記2次電池が前記臨界温度以上に上昇する時、前記PTC素子が前記電流駆動システムへの電流供給を遮断し、前記MIT−TR複合素子が前記2次電池の電荷を放電することによって、前記2次電池の爆発を防止することを特徴とする請求項21に記載の電気電子システム。 請求項23 前記電気電子システムは、携帯電話、ノート型コンピュータ、スイッチングパワーサプライ及びモーター制御コントローラを含む電流制御が要求されるシステムであることを特徴とする請求項16に記載の電気電子システム。
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